2013年07月22日
ランニングについて、ランニングについて2での「足底筋膜炎」「アキレス腱炎」に続いて、「鵞足炎」を取り上げたいとおもいます。
鵞足とは膝下の内側に、太ももの筋肉の縫工筋、薄筋、半腱様筋がガチョウの水かき(鵞足)のような形で骨にくっつく部分のことを指します。
それぞれの筋肉の腱は膝の内側のでっぱりを 越えて膝下の内側にくっつくのでテンションがかかりやすく、ランニング時に足を後方へ蹴る動作などをくり返し行うと、鵞足部に摩擦による炎症を引き起こします。また、X脚(足を揃えて立った時に両膝はくっつくのに内くるぶしは離れている状態)や回内足などアライメントの崩れも「鵞足炎」の要因になります。
炎症の急性期には安静とアイシングを優先にし、鵞足部付着筋の縫工筋、薄筋、半腱様筋の筋緊張部にたいして鍼を刺入し、その鍼に電気を流す鍼通電も効果的です。急性期が過ぎたら、太もものマッサージも必要!「鵞足炎」を起こす場合、太ももの前と後ろの筋のバランスが崩れ後ろの筋肉のハムストリングが緊張している場合が多いからです。そして、根本治療として骨盤の歪み解消や足のアライメントの改善によって再発を防ぐようにすることが最善だとおもいます!