2013年07月13日
前回のランニングについてでは『足底筋膜炎』をとりあげましたが、その他にランニングやマラソンでオーバーユース(使い過ぎ)による障害で起こしやすいのが『アキレス腱炎』です。 『アキレス腱炎』はふくらはぎの終わりから、かかとにかけてのアキレス腱上で腱の繊維が繰り返し引っ張られるこちによって細かな傷ができ炎症を起こし、その傷が治ることによってしこりができるので腱自体が変形し炎症を起こしやすくなった状態です。また、アキレス腱の周りが腫れたり痛んだりする場合は腱周囲組織の慢性的炎症で「アキレス腱周囲炎」となります。 「関節技の鬼」こと藤原組長の「アキレス腱固め」!(←特に関係なし)
『アキレス腱炎』を起こす要素としてランニングフォームの崩れやオーバーユースがありますが、その他にかかとの傾きに問題がある場合があります。 かかとの傾きは立位時にふくらはぎの中心線とアキレス腱の中心線がほぼ一直線にあれば理想的ですが、下の写真のようにかかとが内側へ傾いた状態(回内足)ではランニング着地時の衝撃を吸収する作用に乏しく、足全体にかかる負担が大きいので障害の原因になります。 この回内足の原因は構造的見かけ上の変位、偏平足、骨盤のズレ、股関節の回旋など様々考えられます。治療の際はいろいろな角度からの検査が必要になります。 『アキレス腱炎』になってしまったら安静にして炎症が引くのを待つことが大事です。(練習を休むのも治療の内です)そして、原因の要素の一つである足底やふくらはぎの筋緊張を取り除き、回内足の傾きを理想的なアライメントに近づける治療をするのが完治への近道になるのです!
ここからは個人的な話し 明日、7月14日は近所のバイク屋さんたちが主催する原付2時間耐久レース FUN DA DONUTS CUPに近所のおじさん達とスーパーカブで出場予定。 完走目指してがんばりまーす!!
2013年07月05日
去年の9月。
宮城・二口山塊 大東岳にイワナ釣りを絡めての登山へ。
表コースをのんびり登り、山頂でカップラーメンとおむすびを食べ、知らない登山客の方たちとおしゃべり。
そして野営予定地の樋の沢避難小屋までゆっくり下り、そこで夕飯、寝床の準備を済ませ、日没まで釣りキチ三平で、主っつう主をバチが当たってもかまわず釣りまくる予定でした。
でも、やはり予定は未定。
時間が押しに押してのケツカッチン 。「釣り時間がない!急がねば!」ってことに。
釣りをするのは私だけだったので同行していた友人二人に「先、いくね。下ってると避難小屋見えるから。」(友人二人は初大東岳、ごめんなさい。)とだけ言い残し、韋駄天、メロス、ケムール人(円谷プロ)の如く転石のように駆け降りていたら、やはり日頃の運動不足。膝が笑い出し、身体をうまいこと支えられない。その状態で長い下りを続けるとやはりでてくるのが『膝痛』。。でも釣りしたい。。太ももをなだめつつ下る羽目になりました。。。
その日、竿は出せたのですが、アイドルのW-indsの方が沢登りをするというものをNHKが撮影していて、かなりの人数の方が沢を遡行していたので釣りにならず。残念。。
膝痛くしただけでした。。。
今回のような「膝痛」は 、太ももの前側の大腿四頭筋の疲労が原因でした。
「膝痛」は膝関節の障害のように思われる方もおおいかと思いますが、このように筋疲労による筋の異常収縮によって膝に痛みを出す場合が多々あります。トリガーポイント(筋が痙攣し、発痛物質を発生させている状態)が形成される前のケアが必要です。トリガーポイントの段階によっては治療が困難になるからです。
登山、トレッキングで膝が痛くなる方のなかにはすでに大腿部にトリガーポイントができているのかもしれません。
レントゲンやMRIは異常なし、でも膝が痛い。
このようなかたは、尚更 トリガーポイントを疑ってもいいでしょう。
正しいランニングフォームは怪我の予防になるとランニングについてでも書きましたが、もちろん登山でも負担の少ない歩き方があり、それを正しくできるようにするには骨盤の位置がとても重要になってきます。舗装路と登山道ではコンディションはだいぶ違いますが、足を運ぶ基本は同じです。
登山後のケア。登山前の骨盤調整。大事です。