2013年07月17日
過敏性腸症候群(IBS)。
あまり聞きなれない病名ですが、この過敏性腸症候群の症状には思い当たる方は多いかもしれません。特徴的な症状として下痢と便秘を繰り返す。また精神的ストレス等でお腹を下す、便秘気味になる等の便通異常が現れます。そして、腹痛もあり、数年に及ぶ慢性的疾患となることがあります。
私も入試試験や国家試験を受けるたびにお腹ピーピーになっておりました。
東洋医学の考えでは『心の状態 五志(怒・喜・思・悲・恐)』と『五臓五腑(肝・心・脾・肺・腎)(胆・小腸・胃・大腸・膀胱)』は密接な関係にあるとし、その精神状態によっては、対応した臓器の機能を損なうこととなります。試験でお腹ピーピーになることは『五志の思』が強すぎてこれに対応する消化器の機能が正常ではなくなっていると言えます。
高校の友人Y君は『五志の思』の思い過ぎが強くなり緊張すると、消化器に異常をきたしオナラが止まらなくなることがありました。特に体育の陸上記録会ではクラウチングスタートの「用意!」でブッ!3000mの長距離では「用意!ドン!」でブッ!ブッ!ブッ!ブッ!・・・・・とリズミカルに走っていました。出席番号がひとつ違いの私は隣に並ぶので毎年の記録会は爆笑してしまい記録どころではなかったと記憶しています。
便秘についてでも書きましたツボによる整腸作用も大事ですが、過敏性腸症候群(IBS)の場合、自律神経失調症の影響が非常に強いので自律神経の調整が必要になります。前腕にあるツボ「内関(ないかん)」「外関(がいかん)」、頭部のツボ「百会(ひゃくえ)」などを使い自律神経のバランスを整えることができます。また、自律神経失調症の方の多くは首~肩甲骨の内縁が非常に凝っていることがあります。自律神経は首~背中のあたりから各器官に走っているのでその部分のマッサージによる緊張緩和は非常に大事になります。もちろんストレスのうまい発散方法も必要ですよ!
長い間、便秘・下痢の繰り返しがあるのでしたら一度自律神経調整をメインに治療することをおすすめいたします。